猫 動脈血栓塞栓症と診断された

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概 略

一般的には腹大動脈の分岐部に血栓が生じた状態で、突然の疼痛と後足の跛行や麻痺を生じる。まれに前足や脳梗塞もある。

心臓に問題がある場合が多く、肥大型心筋症や拘束型心筋症により血流異常が起こり、心臓内に血栓が形成され生じることが多い。

 

アドバイス

・激しい疼痛を伴うことが多い

・多くの症例で呼吸促拍(開口呼吸)

・完治が難しい

・心疾患などの併発疾患がある場合は特に難しい

・病態に合わせ必要な治療を選択する必要がある

 

主な症状

□後足に発症した場合は(5兆候)

 麻痺・疼痛・脈拍蝕知不能・パット蒼白冷感・変温(直腸温低下)

□呼吸促拍・開口呼吸

□食欲不振

 

検査・診断

必要な検査

□血液検査

□尿検査

□レントゲン検査

  心臓・肺の確認

  ※呼吸促拍が心原性・肺水腫がないか、痛みからかの鑑別が重要

より有効な検査

□心電図検査

□心エコー

□腹部超音波検査

 □患部からの血液検査(Kの測定)

 

 

行っている治療

内科的治療

急性期治療

□疼痛管理

 ・注射

 ・麻薬

□心不全管理

□血栓溶解

 ・注射

□血栓形成抑制

 ・注射

 ・経口

□呼吸管理

 ・ICU酸素室

□点滴

 

外科的治療

□血栓摘出術 BC法 当院では実施せず(2023現在)

 

 

予後

治療が非常に困難かつ予後も悪い。痛みを伴うことから、海外では現在でも安楽死を選択する場合が多い。

治療による反応は過度な期待は出来ない。しかし原因を確実に精査し、的確な治療を行うことで根治、維持することも可能。

 

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