犬パルボウイルス感染症 と診断された

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犬パルボウイルス感染症 と診断された

概 略

CPV1とCPV2のタイプがある。CPV1は無症状でわるがCPV2は死亡率が高い。

重度な胃腸障害を引き起こす。潜伏期間が4-14日でその後臨床症状発現。重度の下痢・嘔吐、白血球減少で脱水が起こり、敗血症や内毒素血症で死亡する。感染は糞便や吐物の口からの感染(経口感染)、鼻からの経鼻感染で起こる。生後4-12週齢の仔犬に多いが、ワクチン未接種犬や免疫力が不十分な成犬にも罹患する。

 

アドバイス

・衛生管理不備のペットショップやブリーダーでまん延するケースがある

・感染率が高いため、発症した場合は、隔離を徹底し、他の犬とは接触させない

・感染率が高いので同居犬がいる場合はワクチンを接種し感染を防ぐこと

・ウイルスは環境中で1年以上生存するので、便や吐物の処理を徹底すること

・動物病院にて、簡易検査キットを用いて診断が可能

・特効薬はないが、隔離病棟のある動物病院にて適切な治療をすることで死亡率は高い疾患

ではあるが完治も可能

 

主な症状

□重度の下痢・嘔吐

□食欲不振

 □元気消失

 □発熱

 

検査

必要な検査

□抗原検出キット 

 ※1 感染して4-7日後にウイルス抗原がピークになるため検出されない場合がある

 ※2 生ワクチンを接種している場合、摂取後4-7日で擬陽性を示すことがある

□血液検査

 好中球の減少の確認や低タンパク血漿、電解質の確認

追加またはより有効な検査と診断

PCR検査

 ※抗原検査キットより有効だが検査センターへ依頼するため時間とコストがかかる

□膵炎の検査

行っている治療

□隔離室での治療

 汚物からの感染が高いため徹底した感染予防対策と隔離での治療

□輸液療法

 低血糖、脱水、電解質の改善

□ウイルスに対する治療

□細菌感染に対する治療

 2次的な細菌感染、敗血症等の予防

□嘔吐・下痢に対する治療

 激しい嘔吐、下痢により体力が低下するため薬剤を併用し行う

□貧血(好中球減少)の治療

 造血剤の投与

□疼痛に対する治療

 腹部痛が激しいため積極的に行う

□栄養療法

 食欲低下のため栄養補給をこまめに行う

QOL維持

 腹痛と激しい下痢嘔吐、吐物からの感染が高いため衛生管理が難しくQOLを損なうこと

が多い。QOLの低下は免疫力を低下させるためきめ細かな看護が必要

 

予後

死亡率が高い疾患であり生存率は無治療の場合は10%以下。

積極的に行うことで80%。特効薬がなく、支持療法が主体となるため、徹底した入院治療が必要であるが、罹患率も高いことから、動物病院によっては隔離室が整備されていないため、一般病棟での治療には限界があり生存率も異なると思われる。

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