愛犬・愛猫の最期の状態は?

にじ

愛犬、愛猫のお別れの時はどの様な状態になるのでしょうか?

愛犬、愛猫の最期について、ほとんどの飼主さんが、「痛みがなく、枯れる様に眠るようにむかえられれば良い」と言います。

そんな、ドラマの一シーンの様に、迎えることができるのでしょうか?

答えは、皆が皆、その様にはむかえられません。

生命を維持する重要な臓器は大きくわけて3つ。呼吸器、循環器(心臓)と脳です。心臓が動いていて脳が働いていない状況が脳死です。機械を用いて人口的に動かす事を除き、基本はこの3つが停止した状態が死です。死が訪れる最期、もう一つ考えなければならないことがあります。身体の細胞です。身体は何億の細胞の集合体でつくられていると思って下さい。最期、呼吸がとまり心臓が止まっても、細胞は少しの間、動き(生き)続けます。この細胞の数が多ければ多いほど、丈夫であれば丈夫なほど、心停止後でも細胞が動く事になります。細胞の集合体として、目で見える場所としては、額や口の動き(あえぎ)であったり、四肢の痙攣、伸展、首の進展や目の動きです。

自然体のままで加齢により生命を松任した身体は、一回り小さく感じられ、皮と骨だけになり軽くなります。それは歳を重ねる事による経年的な変化で、少しづつ細胞の数が減り、細胞自体も弱くなっていくからです。

細胞の数が少なくなり弱くなった状態で心臓が止まれば、一つ一つの細胞が生き続ける時間も動く時間も短くなります。

結果、見た目は眠る様に安らかに苦しむ事なく迎えられたように見える、感じる事ができるのです。

現在の人や動物ではどうでしょうか?生活スタイルの向上、栄養状態や環境が良くなり、また医学や獣医学の発展により、生前少しでも長く、健康を維持するために、身体のメンテナンスをします。痛い所や悪い部分を取り除いたり治療したり、動きやすくしたり、そして栄養を取ったり薬を服用したりします。細胞レベルで見ると、一部の細胞はダメージを受け、数が減っていても、別の細胞の数は減らずに元気な事が多いのです。そのため、その細胞が多ければ多いほど、元気な状態であればあるほど、心臓が停止してから、残された細胞が動く事になるのです。結果、身体の一部が動く事になるのです。そして、元気な細胞が多ければ多いほど、死後硬直も現れやすくなるのです。

自然な経年的変化(寿命を全うした場合)で、細胞の数が少なく弱くなった状態で最期を迎えた個体は、死後硬直が少なく、身体が柔らかい状況が多いです。その様な事から現代社会では、あの世に旅立つための最期は、鎮静や睡眠薬等の薬を使用しての場合は別として、眠る様な死を迎えることは少々難しいのかもしれません。多少のあえぎ(動き)や伸展はあると思い、あの世に旅立つ最後の儀式と捉えていた方が良いかと思います。

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