子宮蓄膿症 と診断された

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子宮蓄膿症 と診断された

概 略

子宮に膿がたまってしまった状態。外陰部から膿が認められるのが開放性、子宮頸管が閉塞し排膿が認められないのが非開放性と言われ2つのタイプがある。中年齢以降の未避妊雌に発症が多い。発情出血開始後1-2か月での発症が多いとされ、妊娠せずに発情がくり返され高齢になり内膜が刺激され、これに細菌感染が起こった結果、発症されると言われている。

 

アドバイス

・外科的治療(卵巣子宮摘出術)ですみやかに回復を認める

・しかし重症例では必ずしも救命出来るものではない

SIRS(全身性炎症性反応症候群)、菌血症や内毒素による生体の反応を示す場合がり罹患

 犬の57%で認められ、またDIC(藩主性血管内凝固)による血栓症、腹腔内破裂も起こ

 りうることから、術前・術後に急変し死亡するケースもある

・術前・術後の適切な処置、治療が必要になる

・内科的治療もあるが、再発率やリスクもあり、現在日本で投与可能な薬剤ではお勧めは出

 来ないが、外科手術が不可能な場合にはリスクを理解した上で行う必要がある。

 

主な症状

□多飲・多尿

□元気消失

□食欲不振

□嘔吐

□腹部圧痛

□開放性の場合は陰部からの排膿

 

検査・診断

必要な検査

□血液検査

□超音波検査

□レントゲン検査

より有効な検査

 □

追加・必要な場合に行う検査

□菌培養

□同定・感受性試験

行っている治療

外科療法

□全身麻酔下で開腹 卵巣子宮全摘出術

 +

□術前・術後の安定化のための輸液と抗菌剤を中心とした水和・支持療法

内科療法

重篤な状態や麻酔、手術が危険な場合の治療として

□黄体退行作用のある薬の投与

□人口流産薬の投与(日本は未発売2023

 

予後

外科療法での予後は一般的に良好。

しかし術前、術後のSIRS、子宮破裂、敗血症、術後の高窒素血症、ショック、DICも少なくはなく、死亡率も高いことを十分に理解した上での手術であることを理解する必要がある。