てんかん(特発性) と診断された

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てんかん(特発性) と診断された

概 略

24時間以上の間隔空けて少なくとも2回以上てんかん発作を示す病態。

犬のてんかんについては国際獣医てんかんタスクフォース(IVETF)のガイドラインで定義、分類、診断基準が示されている。特発性てんかんと構造的てんかんの2種に分類されるが、後者は脳に何らかの器質的病変(形態的に異常)がみられるもの。後者は臨床病理学的検査では異常が認められないものを言う。

 

アドバイス

・発作には意識が消失する全身に起こるタイプと意識はあるが部分的に起こるけいれん発作がある

・人の場合は、脳波を検査することで診断がつくが、動物の場合、動く事で筋電図をひろい測定が困 

 難であり一般的ではない(実験レベルや専門医では可能な場合もある)

・発作が起こる他の疾患を除外し診断をすすめる

・発作の間隔が6か月以内に2回ある場合は、治療の適応となる

・発作をコントロールするため、何の薬をどのぐらいの用量で飲ますか調整するまで多少の時間がか

 かる。(数日から数週間)

・基本は生涯に渡り投与が必要。薬剤による弊害(副作用)も考慮し定期的な検査が必要

・発作中に呼吸確保をしようと試みて咬まれる飼主様がいる。犬の場合、舌の巻きこみはない。

・発作中に高所からの転倒、目などの外傷が起こらない様、平らで物がない場所に寝かす。

 

主な症状

□横臥状態での全身発作から、一部分だけ震える部分的な発作もある

□発作後は、数分で通常の状態に戻るのが特徴

 □意識が消失する場合と意識がある場合とわかれる

 

必要な検査・診断

 他の疾患を除外するためのスクリーニング検査

□血液検査

□レントゲン

□超音波

□尿検査

□心エコー

より有効な検査

□脳波

(頭に電極を数か所つけ、安静の状態で検査するため犬の性格にも左右される)

追加・必要な場合に行う検査

CT

 □MRI

  ※画像はあくまでも脳の形態、構造、腫瘍などがないかの診断であり、てんかんを確定する検査

   ではない

行っている治療

□抗てんかん薬の投与

 あくまでも発作を抑制するために用いるため、薬剤の種類や投与量を決めるため、血中濃度を測り

 ながら決める必要がある

 

推奨する定期検査

□薬剤の種類にもよるが、肝臓の機能低下等潜在的副作用もあるので定期的な血液・血液生化学検査□定期的な薬剤の血中濃度の検査

1-2か月ごと

3か月に1回が望ましい

 

予後

基本、生涯治療は必要。適切な抗てんかん薬の治療によりコントロールは可能であり、比較的予後は良好だが多剤を併用しないとコントロールできない場合もある。また投薬を中止することで、再発した場合のコントロールが難しくなる場合があると言われている。