床ずれ(褥瘡)と診断された

  • 褥瘡

褥瘡(じょくそう) と診断された

概 略

「床ずれ」ともよばれ、身体に外力が持続的に加わることで皮膚と骨との間の軟部組織の血流が阻害され、壊死が生じ潰瘍化する状態。寝たきりの状態や体位変換が自力で不可能な場合に発生する。体表面から骨が触れる部位での発生が多く、体重が大きい動物ほど起きやすい。

アドバイス

・体圧管理と創面管理が適切であれば維持・予後は良好

・体圧管理が治療成功の最大のポイント!

・安易に抗生剤を使用せず、水圧による洗浄等で感染を予防することが大切

・基礎疾患がないか(糖尿病など)の確認が必要

・漠然と治療を行うのではなく、1日1-2回、適切な治療、管理が必要

主な症状

□皮膚の充血・発赤

□皮膚の潰瘍化

□化膿

□ハエウジ症が発症することもある

検査

必要な検査

 □皮膚スタンプ  炎症による反応性充血か褥瘡の初期かの判定

追加・必要な場合に行う検査

□細胞診

□血液検査  悪化因子として糖尿病等の基礎疾患等がないかの確認

 

診断

人の場合はスケールや分類があるが獣医学では統一した指針はない

□視診判定 発症部位や状況から肉眼的に本疾患を疑う

 □皮膚スタンプ

行っている治療にチェック

圧迫の除去と軽減

□寝たきりの場合は減圧のためのマットを使用する。

※これがもっとも重要なポイント!体圧を分散出来るマットが有効であり、また衛生管理が重要になる

□発生予防のための局所的減圧(ドーナッツ状の枕)などの使用

□糞尿による皮膚の障害が生じるため、長時間のオムツの使用は推奨されない

□2時間ごとの体位変換

 特定方向への体位を好む場合は、斜めにしたり、V字型のマットを利用すると良い

栄養管理

低栄養は褥瘡のリスクファクターになる

□自力採食可能な場合は、給与量を基準にアミノ酸、ビタミン等の補給が推奨される

□自力採食不可の場合は、介在による流動食を行う

 ※その際は姿勢に注意し、誤嚥性肺炎を起こさない様注意する

患部の洗浄と感染防止

□患部毛刈り

□患部の洗浄 1日12回 ぬるま湯で水圧をかけ洗い流す

□患部をこすらず乾かす

□保湿剤塗布

浅い褥瘡の場合

□ポリウレタンフイルム(オプサイト)

びらん潰瘍がある場合

□毛刈り

□洗浄

□ドレッシング剤塗布後ラップ

深い褥瘡の局所療法

□毛刈り

□外科的デブリメント

□外用薬塗布 ガーゼ、ドレッシング ラップ

□壊死組織がなくなるまで1日1回洗浄

□赤外線治療 1日1回照射

感染制御

□感染が全身に及ばない場合は抗生剤なし

疼痛管理

□疼痛がある場合はNSAIDs(痛み止めの投与)

推奨する定期検査

□患部以外の好発部位の確認、予防のために定期健診(視診)は重要

予後

体圧と創面の管理が適切であれば良好

全身状態をきちんと見極める必要がある

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